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深夜血液透析
当院では、患者さんのQOLの向上、社会復帰、自立支援を主な目的として2013年5月から深夜血液透析を開始しています。深夜血液透析とは夜から明け方まで夜間の睡眠時間を利用して行なう透析のことです。
安全を考慮していますので、誰でも実施できるというわけではありません。当院の適応基準を満たされた患者さんを選定し実施しています。
適応基準
(1)透析中に血圧低下等のイベントがない
(2)自己管理ができている
(3)管理できていない循環器疾患がない
(4)シャントトラブルがない
(5)仕事をされていて深夜血液透析を強く希望されている など
深夜血液透析は透析センター3階で行なっており、11床のフロアと5つの個室を用意しています。
(深夜血液透析可能ベッド数17床)
ベッド間隔も広いため、安心した睡眠が確保できます。
また、より睡眠に配慮した個室も準備しています。
深夜血液透析スケジュール
21:15~ 患者さん入室
21:30~ 透析開始
22:40~ 消灯
06:30~ 回収
安全対策
透析時間は8時間で、透析中は、穿刺部に漏血検知センサーを取り付け、包帯固定も行ないます。
安眠確保のため、血圧測定は開始時と回収時のみ測定し、睡眠中は測定していませんが、時間毎の機械チェックを含めた巡回を行なっています。
深夜血液透析を体験された患者さんの声
・透析中は寝ているので、透析の体感時間は30分~1時間程度にしか感じない
・透析開始時間が遅いので、残業ができ、仕事との両立ができる
・食事制限が緩和されるので、食事が美味しい
・中2日のきつさがなくなり、体調が改善しているのがわかる
当院では「元気で長生き」を目標に、患者さんに透析治療を提供しています。透析時間を長く確保することは生命予後の延長にもつながり、学会などでもその効果が多く報告されています。
深夜血液透析では8時間という長い透析時間を提供することで、数多くのメリットが期待できると考えています。
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