当院について
当院の泌尿器科の特色
1957年の開院以来泌尿器科の専門病院として診察を行なって参りました。泌尿器に関する事ならどのようなことでもご来院ください。
- 前立腺肥大症では出血の少ないレーザー手術を行なっています。経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)を南九州で最初に開始し、2012年1月より経尿道的レーザー前立腺蒸散術(PVP)も開始し、その後、よりレーザーエネルギーが大きいCVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)を行なっています。CVPは開始してから2019年10月現在、150例以上の実績を上げております。現在、当院では経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)は行なっておりません。
- 尿路結石の治療、体外衝撃波結石破砕装置(熊本県下第1号設置)を2台設置しており、全国でも有数の症例数を誇っております。
また、軟性尿管鏡ファイバーを用いたレーザー結石破砕術(f-TUL)や従来からの経皮的腎砕石術(PNL)など、色々な治療方法で症例にあった選択が可能となっております。 - 女性泌尿器科疾患(骨盤臓器脱・尿失禁)の治療にも力を入れています。2018年より女性泌尿器科外来を開設しました。腹圧性尿失禁に対して安全性の高い手術でもあるTOTを行なっており、難治性の切迫性尿失禁に対しては、2018年1月からSNM(仙骨神経刺激療法)も開始しています。骨盤臓器脱に対しては、メッシュを使用する方法(経膣骨盤底形成術、腹腔鏡下仙骨膣固定術)とメッシュを使用しない方法を組み合わせて、患者さんに最適な治療法を目指しています。
- CT(マルチスライス16列)、超音波、各種泌尿器科の特殊検査を行なっており、治療の指針に役立てております。<予約制の検査もありますので、事前にお電話でご確認ください>
- 血液検査、PSA(前立腺腫瘍マーカー)は当日中に検査結果が分かり、結果を受けての治療・精密検査を決定しております。<項目によっては当日結果が出ない検査もございます>
膀胱腫瘍
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
経尿道的に内視鏡を挿入し、腫瘍を確認しながら、電気メスで切除する手術です。切除の後に、膀胱腫瘍の再発を予防する為のお薬を膀胱の中に入れます。
手術後は、尿道に尿を導く管(尿道バルーンカテーテル)を2~3日間入れておきます。
前立腺癌
経直腸的前立腺生検
排尿障害の検査治療中などに、採血や画像で前立腺癌が疑われた場合(PSA検査やMRI検査など)、確定診断 をつけるために行ないます。鎮痛剤を使用し無麻酔下または仙骨麻酔下、当院では経直腸的に行ないます。通常10本~12本採取し、病理検査施設の専門医が診断します。肛門より超音波検査のプローべが入りますので、若干痛みや違和感を感じる場合があります。術後に強い血尿や肛門出血、また前立腺炎による発熱を認めることがありますので、原則として翌朝までの入院とさせて頂いております。
結果は2週間程度後の外来にて説明させて頂きます。
間質性膀胱炎
膀胱水圧拡張術
膀胱の粘膜と筋層の間にある間質が硬くなり、炎症を起こす間質性膀胱炎が疑われる場合に行なわれる検査です。麻酔下で、膀胱に生理食塩水を注入して十分に拡張させたうえで、膀胱粘膜の変化や出血の程度などを確認します。同時に粘膜生検を行なったり、潰瘍部は電気凝固を行なうこともあります。
膀胱水圧拡張術を実施することで、正常な粘膜の再生を促したり、膀胱の大きさを増やしたりする効果があり、間質性膀胱炎の治療も兼ねています。