当院は泌尿器科、人工透析を専門とする病院です。

熊本泌尿器科病院
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熊本泌尿器科病院広報誌『くまひ』
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前立腺肥大症とは

男性特有の臓器である前立腺は、膀胱のすぐ下で尿道を取り囲んでいます。その前立腺が加齢とともに 肥大(腫大)していく病態が前立腺肥大症です。 前立腺肥大症(BPH)は50代後半ころから症状が出始め、60代~70代では半数近くの人が何らかの排尿に 関する不快感を感じるといわれています。「尿の出が悪い」、「夜頻繁にトイレに行きたくなる」、「排尿後も すっきりしない」といった頻尿と尿勢低下に始まり、「尿がたまっているのに全くでない」という尿閉に至る こともあり、生活に大きな支障をきたすこともあります。 治療にはまず薬物療法(保存的治療)が行なわれるのが一般的です。α1受容体拮抗薬(タムスロシン、ナフ トピジル、シロドシンなど)、5α還元酵素阻害剤、植物製剤漢方薬などが使用されますが、薬剤による保存的 治療の効果が限定的であり、QOLの向上が見込めない、また膀胱機能腎機能への悪影響が危惧される場合、 手術の適応となります。

前立腺肥大症の手術療法

前立腺肥大症に対する手術治療に関しては、高周波電流を用いる切除術(内視鏡を用いて尿道から 電気メスを挿入して行なう経尿道的切除術:TUR-P)が一般的な術式でしたが、最近では特殊なレーザーを 応用したより低侵襲な治療法が可能になっています。 当院ではより高いQOLを追求し、2006年よりレーザー治療を導入、HoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出 術)、PVP(光選択式前立腺レーザー蒸散術)などを行なってきました。現在は術後成績や安全性、経済的効果 などを考慮し、CVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)が前立腺肥大症手術において当院の主力となっている術式です。  

前立腺肥大症の治療は、まずは薬剤による保存的治療ですが、それでは満足が得られない方も多く おられ、その際に手術は有力な治療法となります。現在ではかなり低侵襲なレーザー蒸散術が確立して おり、保険収載もされております。 前立腺肥大症よる排尿障害に対し、薬剤からレーザー手術、麻酔が出来ない場合は、尿道ステント留置 まですべてが対応できる当院へご相談下さい。 

接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)

前立腺組織に光ファイバーを接触させてレーザー光を照射することで、前立腺組織に高熱を与え、組織中の水分や血液を一瞬で沸点に到達させて蒸発させ、組織を気化して消失させてしまう最新で低侵襲の手術方法です。

2018年に導入以来年間約80例前後を行っており、250例以上の実績があります。従来手術より低侵襲で、 出血や循環器系への負担も少ないため、抗血栓剤が切れない方、心機能に問題を抱えた方、また80代後半か ~90代の方など手術が困難と思われた超高齢者も可能な場合があります。痛みも少なく手術直後から排尿 の良好な改善が見られ、多くの方に喜んでいただいております。

CVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)はBPH手術において当院の主力となっている術式です。 従来行なわれてきた標準的術式である経尿道的前立腺切除術や他のレーザー治療と比べた場合、 CVPは以下に示すいくつかの利点を有します。

1. 術後の尿道カテーテル留置期間が短い(CVP: 1~2日以内)
2. 入院期間が短い(CVP: 4-6日程度)
3. 出血が少なく輸血の必要がない (これまで蒸散術での輸血症例は0です。)
4. 低ナトリウム血症、水中毒の発症リスクがほぼ無い
5. 術後の尿失禁のリスクも非常に少ない 

接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)について、詳しく説明した動画を作成いたしました。このページの最下部、またはこのバナーからご覧ください。

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経尿道的前立腺切除術(TUR-P)

経尿道的に内視鏡を挿入し、前立腺を確認しながら、肥大している前立腺(内腺の部分)を電気メスで、少しずつ削っていく手術です。
前立腺には血管が多く集まっていますので、削った場所から出血しますが、電気メスで止血をしながら削ります。前立腺が大きくなればなるほど、削る部分が多くなりますので、出血も多くなります。最近は、当院ではレーザーを使用したCVPを行なっているため、この手術はほとんど行なっていません。
手術後に、尿道に尿を導く管(尿道バルーンカテーテル)を2~3日間入れておきます。手術後に、出血した場合は、持続的に膀胱の中を洗うこともあります。

経尿道的前立腺レーザー切除術(HoLEP)

経尿道的に内視鏡を挿入し、前立腺を確認しながら、肥大している前立腺の内腺の部分を、レーザーを使用して、前立腺の外腺から剥離(はくり)していき、核出(くりぬくこと)します。核出した前立腺は、一旦膀胱の中に落としこみ、細切器(モーセレーター)を用いて、細かく切りながら吸引します。
手術後に、尿道に尿を導く管(尿道バルーンカテーテル)を2~3日間入れておきます。手術後に、出血した場合は、持続的に膀胱の中を洗うこともあります。

現在、当院では 経尿道的前立腺レーザー切除術(HoLEP)は行なっておりません。

尿道ステント留置術

経尿道的に内視鏡を挿入し、前立腺が取り囲んでいる尿道(前立腺部尿道)の部分に、金属製の管(尿道ステント)を入れる手術です。尿道ステントを尿道に入れておくことで、前立腺肥大症により狭くなった尿道を押し広げ、尿が出やすい状態にします。
尿道ステントは、原則的に定期的交換(2~3年毎)が必要です。一般的に、TUR-PやHoLEP・PVPを行なうには、身体の状態があまり良くない患者さんに行ないます。
手術後に、尿道に尿を導く管(尿道バルーンカテーテル)を1~2日間入れておきます。

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